若手でもグローバルに活躍できるPEXのはたらき方とキャリア

対談・座談会

若手でもグローバルに活躍できるPEXのはたらき方とキャリア

今回はPEXでパナソニックグループのグローバルでの事業成長を支える、ロジスティクス・調達・知的財産の3職種の社員による座談会を実施。海外ではたらく魅力や成長機会についてお伺いしました。

プロフィール

  • 若手でもグローバルに活躍できるPEXのはたらき方とキャリア

    調達

    中島 夢香(なかじま ゆめか)

    数理学府卒、2022年新卒入社。
調達として、生産設備・設備部品の合理化、及び入手困難な長納期・生産終了部品の調達を担当。

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    ロジスティクス

    嶋 翔太(しま しょうた)

    商学部卒、2019年新卒入社。
ロジスティクスとして、事業会社に対するロジスティクスソリューション提供を担当。

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    知的財産

    熊谷 将希(くまがい まさき)

    法学部卒、2017年新卒入社。
知的財産として、ブランド模倣品対策を担当。

※所属・内容等は取材当時(2025年8月)のものです

入社時の英語レベル

まず、入社時の英語レベルを教えてください。

  • 中島(調達): 私はTOEIC650点でした。簡単な日常会話ができる程度です。

  • 嶋(ロジスティクス): 私はTOEIC730点程度で、旅行時の日常会話においては問題ないですが、ビジネス英語や学術的な英語は未経験でした。

  • 熊谷(知的財産): 私は2〜7歳をアメリカで、高校3年間をイギリスで生活していました。TOEICは985点でビジネス英語が差し支えない程度のレベルです。

海外出張の経緯・現地での仕事内容

若手にも豊富な海外出張チャンスがある

若手でもグローバルに活躍できるPEXのはたらき方とキャリア

海外出張の経緯や、出張時の仕事内容について教えてください。

  • 中島: 調達部門で「購買」業務を担当し、パナソニックグループの工場で使用する生産設備・設備部品の合理化※及び設備部品の在庫管理、納入など工場の生産ラインが止まらないよう支援活動を行っています。
    初めての海外出張は入社3年目の時で、パナソニック エナジーのカンザス工場立上げプロジェクトの一環で韓国に1週間ほど出張しました。私自身、就職活動時から海外で仕事をしたいと思っていたのですが、ベテランだけでなく若手にも海外での経験を積ませる機会をということで、出張メンバーのひとりとしてアサインしていただきました。
    当時、設備を製造している韓国のメーカーで設備納品時にさまざまなトラブルが発生しており、その問題解決支援のため、現地ではメーカー担当者と工場の立ち上げ担当者の連携強化を主に担当しました。具体的には、現地での確認内容をカンザス工場の立ち上げ担当者に日々レポートしたり、立ち上げ担当者からの質問や要求事項を、都度メーカーの担当者と会話し、製造現場での状況確認などを行っていました。

    ※生産設備・設備部品の合理化:各工場における生産設備の導入・更新を適正価格・適正品質で納期に間に合うように、生産技術チーム・購入先と連携して進めていくこと。

若手でもグローバルに活躍できるPEXのはたらき方とキャリア

  • 嶋: ロジスティクス部門で、パナソニックグループの各事業会社に対して物流の合理化、リードタイム短縮などを目的としたソリューション提供を担当しています。そこで、中島さんと同じくパナソニック エナジーのカンザス工場立ち上げプロジェクトに携わることになり、入社5年目〜7年目にかけて複数回の海外出張を経験しました。
    具体的な仕事内容は国を跨ぐ物流構築の推進や、海上・鉄道による輸送ルートの企画検討など多岐にわたります。プロジェクト立ち上げ時に物流構築案についてアメリカで説明したことを皮切りに、韓国で新規倉庫の選定をしたり、シンガポールでは翌年度の運賃交渉に関する戦略立案業務などを行いました。入社7年目の6月には、カンザスの現地で工場の荷受けにおけるRFID※ゲートシステムをうまく稼働させるための支援といった、物流の領域を超えた仕事にも取り組みました。

    ※Radio Frequency Identification:電波を使ってICタグに記録された情報を非接触で読み書きする技術。バーコードと異なり複数のタグを一度に読み取れるため、物流以外にも多分野で活用されている。

  • 熊谷: 私は知的財産部門でブランド模倣対策を担当しています。その業務の一環で入社1年目の3月に初めて海外出張を経験し、タイ・シンガポール・フィリピン・ベトナム・中国・アメリカ・インドへの出張経験があります。滞在期間は目的によって変わりますが、3日〜2週間程度で年に2〜3回程度出張しています。
    初めての海外出張では、グループ会社の現地メンバーに知的財産のことをもっと知っていただくための啓蒙活動を行いました。私は幼少期にアメリカ・イギリスで過ごした経験があったため英語が話せましたが、当時所属していたチームでは他に英語を話せる方がおらず、声をかけていただきました。現在はアジア地域のブランド模倣対策担当として、各国の現地営業メンバーや、各国の弁護士との会議、各国の当局に直接ロビー活動を行って継続的な協力をお願いしたり、ECサイトの管理者を直接訪問することもあります。

グローバルの仕事の難しさと学び

組織・言語・文化の違いを超えて価値を生み出す

若手でもグローバルに活躍できるPEXのはたらき方とキャリア

仕事を進める中での課題と、その課題をどのように乗り越えたかを教えてください。

  • 嶋: 入社7年目6月のカンザス出張の際は、3週間という短い期間で結果を出すことが求められていた一方で、現地のメンバーとの関係構築に課題がありました。関係構築に関しては、現地のメンバーが困っていることを1つ1つ拾い上げて解決していくことで徐々に信頼を獲得していきました。その結果、現地のメンバーの協力も得て3週間で無事にシステムを稼働させることができました。

  • 中島: 大きな課題だったのは、出張先が韓国の田舎の地方だったため、英語の通じる人がほとんどおらず、韓国語で会話や会議が行われていたことです。私自身、韓国語は未修得だったため、韓国語での会話内容は理解ができませんでした。現地に日本語と韓国語がわかる方が一人いたため、まずはその方を通して会話や会議の内容を確認したり、現場での気づきや不明点を話したりするようにして、現状把握を行いました。話せる時間や一緒に現場確認できる時間は限られていたため、事前にスケジュールを調整して、製造現場での確認事項をまとめておくことで、短時間でも現地の状況を把握できるようにしました。

  • 熊谷: 社内外との連携が難しかったです。模倣対策には、社内外、ひいては国内外の多種多様な関係者が登場します。国や組織、会社など、所属先が異なると、スムーズなコミュニケーション、案件推進が難しくなってきます。乗り越え方は色々ですが、対面のコミュニケーションの重要性を感じています。直接会って話すことで止まっていた案件が動いたり、信頼関係が構築されて、以降案件が推進しやすくなったりする場面があることを実感しました。

若手でもグローバルに活躍できるPEXのはたらき方とキャリア

これまでの仕事を通してどのような学びを得たか教えてください。

  • 中島: 言語をはじめ、文化や気候、法律などの違いがあることを考慮しつつ、協力体制を築きながら業務を進める必要性を学びました。国内での業務以上に、工場の担当者、購入先の担当者との連携ができるよう、発注前にこちらの要求仕様を具体的に明示することや、相手の発言をそのまま鵜呑みにせず丁寧に確認をとるように意識しています。また、実際に現地での言葉がわかるとスムーズに業務が進むため、英語だけでなく他の言語も理解できる語学力も向上させたいと思いました。

  • 嶋: 英語をネイティブのように話せることに越したことはないですが、できない内はそれを補うだけの工夫をすることの重要性を学びました。具体的には、図を用いたり、事前に準備を多めにしたり、などです。
    その中でも一番重要だと学んだことは、ロジックをもって会話することです。ロジックがきれいな会話の流れで話すと相手も理解しやすいですし、こちらが言いたいことの行間を読んで内容を察してくれます。日本でも意識すべき内容ですが、海外ではより重要なことだと感じました。

  • 熊谷: 現地に行って現地のメンバーと実際に話したり、営業活動に立ち会うことで、現場への理解がさらに深まったと思います。メールやオンライン会議だけではなく、現地に足を運び、自分の目で見て考えることはとても大事なことだと感じました。

日々の業務における海外とのつながり

日々の研鑽が世界とのつながりを支える

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現在、日常業務の中での海外とどのような接点があるかについて教えてください。

  • 中島: ベトナムやチェコの調達メンバーから価格情報の問い合わせや、パーツの発注依頼が月に3〜5回ほどあります。相手のわかる言語に合わせて、都度価格の情報提供や見積回答を行っています。また納期の調整や、余裕をもった情報提供を現地メンバーに交渉することもあります。

  • 嶋: 私も定例、スポットの会議など、週2回程度はアメリカ側とオンライン会議があります。

  • 熊谷: 模倣対策の業務は知的財産部門の中でも、特に海外に関する案件が多く、現地メンバーと頻繁にオンラインでやり取りをしたり、海外出張で現地に直接赴いたりする場合も多々あります。

グローバルでの活躍を支えるPEXの制度・環境

若手でもグローバルに活躍できるPEXのはたらき方とキャリア

語学力維持・向上のために取り組まれていることや利用されている制度があれば教えてください。

  • 中島: 英語に関しては、週1回の英会話、スキマ時間の単語学習をしており、過去には社内の語学学習制度を活用していた時期もあります。出張が多く、曜日固定でのレッスン受講が難しいので、スケジュールに融通が利く勉強方法で語学力の維持・向上に努めています。入社時からTOEICのスコアが80点以上上がったので、日々の努力を継続していきたいです。

  • 嶋: プライベートではオンライン英会話など、自己学習を行っています。また仕事上の姿勢として、海外の方も入られるオンライン会議などでは、傍観せずに質問・会話をすることを心がけています。
    人によっては海外での研修制度(海外トレーニー制度)を活用して、海外に一定期間勤務する方もいます。

PEXのグローバルでの成長機会について教えてください。

  • 熊谷: PEXでは研修、出張、駐在などさまざまな形で海外と接点を持つことができます。知財では、学びの公募プログラムが充実しており、その1つとして、私自身、米国知財法について学ぶため、スタンフォード大学ロースクールで行われる1週間のサマースクールに会社費用で参加させていただいた経験があります。こうした機会の提供に加え、現在の仕事においても日々新しい学びや経験に溢れています。どんどん新しい領域にチャレンジしていきたい方には良い環境だと思います。

  • 中島: 確かに、そうですね!PEXでは高い専門性を身に着け、それを活かして、海外で活躍するチャンスが多くあります。日本とはまた違った場所、人と協力しながらモノづくりをすることは大変ですが、やりがいも大きいです。語学力向上をサポートしてもらえる制度もあるため、グローバルで活躍したい方には、機会にあふれた環境だと思います。

  • 嶋: 文化や言語が異なる海外での仕事は、使命感を持って粘り強く現地の方とコミュニケーションを取り、人として信頼されることが重要です。だからこそ、まずは「海外で仕事がしたい」という想いを伝え、自分から動く行動力を示すこと。そうすれば想いを叶えようとしてくれる環境がPEXにはあります。

グローバルでの経験から得られたもの・今後のキャリアビジョン

活躍できる領域を広げ、より大きな舞台へ

若手でもグローバルに活躍できるPEXのはたらき方とキャリア

今後のキャリアビジョンについて教えてください。

  • 嶋: グローバルで活躍するために部門における専門知識を入手することが英語学習より重要であるという学びを得ました。キャリアビジョンについては、これまでは「物流のソリューション提供」という組織のミッションを通じて物流知識や論理的思考力を養うことができたので、次はカンザスでの経験を活かして物流とシステムを横断したソリューションが提供できるよう、IT関連の知識の獲得をしたいと考えています。

  • 中島: 海外拠点や購入先とのやり取りを通して、グローバルに情報共有・連携していくことが、より良い調達業務・モノづくりに不可欠だと感じました。海外でのモノづくりの良い部分を取り入れること、逆に日本の良い取り組みも海外に展開することを意識して、今まで以上に他部署・購入先と協力しながら調達職としてパナソニックグループのモノづくりに貢献していきたいです。語学力の向上も引き続き行っていきます。

  • 熊谷: 自身の知財業務を通して事業・社会に何かしらの形で貢献し続けたい、と考えています。現在担当している模倣対策の業務は、事業貢献、社会への貢献をイメージしやすい業務ですが、今後取り組んでいく業務においても、同様の何かを見いだせたらよいなと考えています。また、今後のキャリアにおいては、今までの業務でやったことのない領域に挑戦してみたいと思っています。例えば、海外駐在のようにさらに前線に立った業務や、より事業部門に密着した業務など、さらに新しいことに挑戦し続けたいですね。

若手でもグローバルに活躍できるPEXのはたらき方とキャリア

※所属・内容等は取材当時(2025年8月)のものです

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